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No.93 マネジメントのマストスキルは「質問力」

2023-05-11
カテゴリ:マネ研(組織マネジメント研究会)
こんにちは、アオイパートナーズの齋藤です。
GWが終わり、新型コロナの感染症法上の分類も5類に移行し、個人的には日常が戻ってきてホッとしているところです。
非日常は、良くも悪くもいずれ終わるもの。
日常を大切にして、やるべきことに集中していきたいものです。

さて、昨日は「マネ研」(組織マネジメント研究会)の5月定例会でした。
今年度からは、「質問セッション」という手法を使って、マネジメントのスキルアップに取り組んでいます。

「質問セッション」とは、質問と回答によって進める、問題解決と能力開発の手法です。
メンバーが抱えている現実の問題について、質問によって真の問題を深掘りし、
質問によって問題解決のアクションプランを決めていくというプロセスで進めます。
この質問と回答のやり取りを通じて、参加メンバーの質問力・思考力・コミュニケーション力などを
高めることを目的にしています。

組織マネジメントを担うリーダーに「質問力」は不可欠です。

組織で起きる問題は、情報量の多さと質の低下、拡散スピードの速さなどにより、
複雑化し続けています。
問題を引き起こす原因も、複数の事実が絡み合っていることも少なくありません。
このような状況下で、問題を特定し、適切な解決策を打つためには、
必要な事実をスピーディに集める必要があります。
そのためには、「事実と主観を分けて集める質問力」が必要です。

また、そのような複雑な問題解決においては、リーダーが答えを持っていて指示するという
昔ながらのスタイルは難しくなります。
リーダーの過去の成功体験・情報・知識は、そのまま使えるはずもなく、
目の前の問題解決の役に立たないケースが多くなっています。
時代の変化に対応するリーダーとは、既知の答えを指示するリーダーではなく、
新しい答えを導き出すリーダーです。
そのためには、「多様な視点からのアイディアを集める質問力」が必要です。

さらに、リーダーには、持続的な成果をあげるチームの育成が求められます。
現場が成果をあげるためには、最前線の社員が自分で考えて行動していくことが必要であり、
一人ひとりがチームと連携して価値を生み出すように思考し行動することが求められます。
一人ひとりの帰属意識と貢献意欲がチームに大きな成果をもたらすため、
エンゲージメントをいかにして高めるかが課題になります。
そのためには、「相手の主体性を引き出す質問力」が必要です。

質問力は、自分自身との対話にも欠かせません。
人は目の前の相手と向き合うのと同じ方法でしか、自分と向き合えません。
目の前の相手にするのと同じ質問しか、自分自身に対しても問いかけできません。
視野を広げる質問、視点を変える質問、真の原因を探る質問、ポジティブに考えさせる質問…。
その質問のバリエーションが多いほど、自分への問いかけの幅も広がります。
それを振り返りに使えば、自分の経験の意味を多面的に捉えられ、多くの気づきを得られることになります。

つまり、リーダーとして人と向き合い、自分と向き合うためにも、質問力は最も重要なスキルの一つです。

昨日も「マネ研」も、大変有意義な時間でした!
リーダーとしての質問力を磨く「マネ研」に興味がある方は、ぜひお問い合わせ下さい!