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No.98 働く人の選択肢となるために

2023-07-03
こんにちは、アオイパートナーズの齋藤です。
7月に入り、今年も折り返しですね。
弊社の上半期は、ありがたいことに新たなご相談を頂いたり、既存のお客様とより深く関わらせて頂いたりで、日々忙しくあっという間の半年間でした。
弊社に信頼を寄せて下さるクライアント企業のお役に立てるよう、久保田とともに下半期もベストを尽くしてまいります!

さて、コロナ禍で制限されていた社会経済活動が戻ってきている中、中小企業の人手不足がますます顕著になっていると感じています。
最低賃金の引上げ、賃上げ機運の高まり、社会保険料の負担増など、
企業の人件費負担が重くなっていることもあり、
コスト面からも中小企業の人材確保は厳しくなっているのが現実です。

加えて、国や自治体も、成長分野の人材確保を後押しするために
リスキリングを支援する助成金や補助金を制度化しており、
今後、人材育成に注力しない中小企業は、働く人の選択肢から外されていくことになるかもしれません。

現実問題として、期待していた社員から突然退職願いが出されることもありますね。
中小企業経営者の皆さんは、少なからず経験されていることでしょう。

先日も、製造業を経営する知り合いの社長から
「客先からのオーダーも増えてきた。
これからが稼ぎどきなのに、一番期待していた社員から退職願いが出された」
との話を伺いました。
「本人とはよく話し合いましたが、決意は変わらないようです。
これから本格的に改革を進めていく時なのに、とても残念です」
現場改革のキーパーソンを失う社長のショックは、相当なものでした。

問題意識が高く、仕事ができる社員から辞めていくというのは、多くの組織でみられる現象です。
「問題」とは「理想と現実のギャップ」のことですから、
問題意識を持てるのは、理想(あるべき姿)を持っている人だけです。
そして、理想が高ければ高いほど、現実とのギャップ、すなわち「問題」の認識も大きくなり、
解決できるかどうか不安になります。
そんな中で、周りの本気度が感じられなければ、不安があきらめに変わっていく。
仕事ができる人から辞めていくのは、このためです。

やる気のある社員を活かし、より良い会社にしていくためには、
会社を運営していくシステム(仕組み)を整えていかなければなりません。
業務の仕組み、計数管理の仕組み、教育の仕組み、評価の仕組み、コミュニケーションの仕組み、等々。

そして、実現したい未来のイメージを共有して、そこに向かう道筋も共有する。
それは、一朝一夕にできることではありません。
だからこそ、一刻も早く着手しなければならないと思うのですが、
「わかっているけど、目先のやることに追われて、後回しになってしまう」というのが本音のようです。

しかし、できる社員ほど、経営者の覚悟や本気度を見ています。
そして自分も、会社をよくしたいと、本気で思っていたはずです。
そういう社員が会社を辞めてしまうのは、本当にもったいないことです。

誤解を恐れずに言えば、会社の理念を共有できる有能な社員が辞めない仕組みをつくる。
これは、人材確保が厳しさを増す中、最大の経営課題の一つといっても過言ではないでしょう。
会社の理念に共感していても、辞めてしまう人は出てきます。
それは、会社の未来と自分の豊かな未来を重ね合わせられないからでしょう。

会社の財務的な豊かさと自分の経済的な豊かさを重ねられない。
会社の成長と自分の成長、会社の理念実現と自分の自己実現を重ねられない。
私も、サラリーマンとして2回の転職をして今に至っているので、よくわかります。

経営者にしかできない、この重要な課題を先延ばししていては、リスクが増えるだけです。
仕組み作りも人材育成も先行投資です。
成果が生まれるまでには時間がかかります。
会社の経営状態が厳しくなってからでは、間に合いません。

経営者であるあなたは、この重要な課題を先延ばししていませんか?