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No.101 セルフマネジメントをサポートする

2023-08-17
こんにちは、アオイパートナーズの久保田です。

今年のお盆は台風7号や酷暑など、厳しい気象に見舞われました。
お仕事、お休みの方も、いかがお過ごしでしたでしょうか?
被害や影響を受けられた方におかれましては、一日も早く日常が戻りますよう心よりお祈り申し上げます。

私については、コロナも落ち着き、ようやく実家の両親に会えるようになったので、今年は久しぶりに夏の帰省をすることができました。
その時に、実家の近所に住んでいる私の妹と、二人いる甥っ子のうちの一人(弟)が顔を見せにきてくれました。

夏休みということで、甥っ子たちの目下のテーマは、それぞれ「受験勉強」と「宿題」。
来年の入試を控えている甥っ子(兄)は実家には来ず、その日も図書館の学習室に行っていて
「受験勉強」に取り組んでいる(はず)ということでした。
ですので、妹と甥っ子(弟)だけが実家に来たのですが、予定の時間よりも遅れての到着となりました。

遅れた理由というのが、「宿題」です。
なんでも、読書感想文のための本を読んだら来る(と妹が決めた)ということだったのですが、
終わらず、甥っ子(弟)は実家でも読まされていました
(妹は強めに管理したい方のタイプみたいです)。
しかし、母と私と妹、女3人のどうでもいい話を横で聞かされることになり、ページが進むわけもなく…、
結局、早々に帰っていきました。
まあ、私としては、妹や甥っ子(弟)の元気な様子が見られたので十分なのですが…。

甥っ子(弟)は中学生。
まだまだ、自己管理を行い、自己責任で為すべきこと(宿題)を終わらせるのは難しいってことなのかなあ…
と甥っ子(弟)が帰った後、ぼんやり考えていました。
確かに、中学生の時の私も、面倒な宿題を残していて、焦っていたなあ…。
そこで、ふと、「セルフマネジメント」は何歳くらいから行えるのだろう?という疑問が頭に浮かびました。

併せて、ちょうど最近、知人から聞いた話も思い出しました。
知人が勤めている企業で、そこそこの人材が集められる部署の一員が、不正を行った後に別の部署に異動し、
新たな担当者がミスを発見した、ということでした。
不正の内容というのは、顧客から受注した案件について、納期管理が不十分で
納期直前に品質が基準を満たしていないことに気づいたものの、
納期に間に合わせるために検査数値を改ざんした、というものでした。
知人は、不正を行った人が同期入社で、周りからも優秀だと認識され評価がとても高かった、
それなのになぜそんなことになったのか、ニュースでもよく聞く話ではあるけれど驚いた、と話していました。

異動して不正が発覚する、というのはよくあることですね。
そして、優秀だからこそ、ミスを起こした時に隠して抱え込んでしまう、ということも割とありがちなことです。
優秀だったために、それまでは能力でタスクを遂行してこられたけれど、
「セルフマネジメント」できていたわけではなく、躓いてしまって対応できなくなってしまったということでしょうか。

もちろん、優秀かどうかに関わらず、社会人になっても「セルフマネジメント」ができていないことは少なくありません。
私自身も、セルフマネジメントに自信があるかと言われれば首を縦にはふれません。

そこで、企業(チーム)において適正に業務が行われ、目標とする成果が上がるように置かれるのがマネジメント職です
(知人の職場では、このマネジメント職もうまく機能せず、業務が属人的に行われていたようです)。

一方で、マネジメント職から聞くことが多い悩み事として、メンバー・部下が言われたことしかできない、
サポートを受けなければ業務を完了できなくて困る…というものがあります。
確かに、ガチガチに管理するのでは主体性が育まれないですね。
メンバーの主体性が育まれないと、チームの活動のスピードが遅くなりますし、マネージャー職の負荷が増大します。
メンバーの潜在能力を開発しチーム全体として活かすことができませんし、新たなマネジメント職も育ちません。
結果的に、チームとして望ましい成果を出していくことができません。

では、マネジメント職としてはどうしらたよいのでしょうか。
私としては、マネジメント職が「チームメンバーのセルフマネジメントをサポートすること」を意識すること、
「セルフマネジメントを促す仕組み」を使うことがポイントであると感じています。

例えば、業務のマネジメントでは
・事前に、やるべきこと(タスクの内容)と水準と納期(報告日)を本人に言葉にしてもらう
(目的も言語化してもらうとよい)
・タスクと実行状況をチームで可視化・共有し、進捗や完了の報告は本人が行う
というようなことが挙げられます。

このようなやり方は、業務の滞留を防ぐとともに、本人が主体的に業務を遂行し、
必要な報告・連絡・相談を行うことを促します。
マネジメント職も、期待される成果が出てこない場合にサポートしたり、
タスクの修正を行ったりするなどの対応を行うことができます。

とはいえ、タスクの発生の可視化が漏れることもありますね
(都度契約書を交わさない取引きの受注漏れなど…)。
その対策としては、代表窓口や履歴が残る方法で受け付けたり、ITツールなどで自動受付したりして、
タスク管理ツールにのせる仕組みの導入などが考えられます。

もちろん、セルフマネジメントを前提として、より効果的なチーム活動を行うことは重要です。

以上のように、チームにおいてはセルフマネジメントを促す仕組みが必要だと考えるわけですが、
私自身、大人になる前にセルフマネジメントできるようになっていればよかったなあと思います。
習慣を変えるのは簡単ではないですし、
仕事以外のプライベートの場面でもセルフマネジメントの大切さを感じるからです。
思えば、意識するきっかけはたくさんあったのに、もったいないことしたなあ…。

ということで、甥っ子が宿題や受験勉強をとおして、今からセルフマネジメントを身に付けていければ、
大人になってから活きるよ!(多分)
だから、頑張って!と思うのでした。
まあ、この宿題やるくらいだったら、別の課題をやる方が本人のためになる気がするけど…
と感じることも多いですが…それはまた、別の話。

私としては、自分のセルフマネジメントを行っていくように、仕事関係の人たちにも、自分の大切な人にも…、
良くなりたいと思っている人たちに、本人のセルフマネジメントをサポートするような関わり方をしていきたい。
そう、改めて思った夏でした。