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No.103 過去や他者の問題に学ぶ

2023-09-15
こんにちは、アオイパートナーズの久保田です。

9月も半ばになりましたが、厳しい残暑が続いていますね。
そんな中、先日、車に取り残された2歳の子どもさんが亡くなるという、悲しく痛ましい事故がまた発生しました。
お祖母さまがお孫さんの保育園への送迎を引き受けたものの、車中に乗せたまま出勤してしまい、残されたお孫さんが亡くなったということで、大切な我が子・孫の命が失われたことについてのご家族のお気持ちは想像するに余りあります。

これまでにも同様の事故が起こっていて、ことの重大性に対する認識をご家族もお持ちだったはず。
それでも、このような事故がまた起きてしまったことを考えるに、精神論で「気を付けよう」
と思うだけでは防げないのだなあとつくづく感じます。
忘れること、間違えること…、ヒューマンエラーは起こりうるということですね。

起こってからでは取り返しのつかないことがあります。
そのようなことについては、未知の事故・未知の問題を想定するのには限界がありますが、
少なくとも、過去に起こった問題に学ぶこと、他者に起こった問題に学ぶこと、
その上で自分事としてヒューマンエラーを前提とした事故防止の対策を実行することが重要と考えます。

今回の事故の対策としては、例えば
・車の鍵、家の鍵、スマホ、財布、弁当など、忘れることのなさそうなものをチャイルドシートの脇に置く
といったことが有効かと考えたのですが、こちらは実行している方もいるようです。

ところで、企業活動においても、過去に起こった問題や他者に起こった問題に学び、
再発防止や事前予防の対策を講じることが重要なのは、言うまでもありません。
重大な問題はもちろんのこと、軽微な問題であっても、繰り返されれば損失は積み重なります。
また、問題の頻発により従業員のストレスが高まり組織の関係性が悪化したり、
問題を放置する風土の醸成されたり、といったことにもつながりかねません。

ですから、社員には自発的に再発防止や事前予防の対策を考え実行してほしいところですが、
期待どおりにはいかないもの。
そのような場合には、経営側の指示で進めるしかありません。

・過去の問題や他者の問題に学び、リスクの大きさも考慮して対策を講じるべき自社の課題を洗い出す
・緊急性や重要性などを考慮して取り組むべき課題の優先順位を決める
・責任者や期日を決め実行する

このような流れで進め、進捗確認・完了確認・実行後の効果確認まで行う必要があります。

これを継続的に行っていくことで、再発防止・事前予防を自発的に行う風土を醸成することを目指したいものです。
さらに、仕事を通して従業員の習慣となり、プライベートでも当たり前に行えるようになればなによりです。
私としてはそのような思いで企業の問題解決の仕組みづくりと運用をお手伝いしています。

とはいえ、プライベート…家庭において些末なことも含め全てについて対策を講じようとすると窮屈になり、
また別の問題が発生しかねません…(実体験)。
そこは程々に…、をお勧めしいたします。
いずれにしても、これ以上、悲しい事故が起こりませんように…、そう願ってやみません。