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No.109 きちんと振り返り、きちんと準備する

2023-12-15
こんにちは、アオイパートナーズの久保田です。
早いもので、12月半ばとなりました。
今年も残すところ半月ということで、1年を振り返る時期ですね。
皆様にとって、どのような年だったでしょうか?
残念ながら?何事も無い年はないですから、様々なことがあったことでしょう。

私も同様、いろいろな出来事がありました。
中でも大きかったこととして思い浮かぶのは、新たにスタートしたご支援です。
今年、以前からお付き合いさせていただてきたお客様に、より深くご支援をすることになりました。
複数の部門の改善に取り組んだり、新たな試みをスタートさせたり…。
なかなかパワーが求められているのですが、とてもおもしろくお仕事をさせていただいています。
これまで、直接に関わっていない部分は話を聴くだけで、
変えていけない状況にモヤモヤしていることもあったので、パワーがかかっても、むしろスッキリです!

その一環として、事業部の主要メンバーで会議を始めたい、参加してほしい、というご相談を受け、
まずは一つの事業部から開始することになりました。
ということで、集まって話し合いを何回か行いました。 
それにより、事業部で発生している問題を共有し、なんとかしたいという話にもなりました。
けれども、場当たり的な話に終始し何も決まらない、何も進まない…。 
当然と言えば当然です。
多少、ガス抜きができているくらいの感じです。 
そもそも、山積している長年にわたる問題に、状況は変えられない、変えられなくても仕方ないと、
メンバーが感じているように見受けられました。

これに関して、実は以前から、事業部長が何気なく口にしていたことが気になっていました。
それは、「とりあえず話を聴いてあげることが大事だから」という言葉でした。
そして、この度、会議に出席してみたところ、あえて厳しめに表現するならば、
事業部長が「話を聴けばよい」と思っているのではないか?と感じることになりました。 
「話を聴く」ことは確かにとても大切なことです。
とはいえ、聴いてはいるけれど、現場の業務や状況を理解することに、さらには改善するために考えることに
きちんと向き合いきれていないように思ったのです。
聴いてもらっている方は、「聴いてもらえた、わかってもらえた、きっと変えてくれる」と思うことでしょう。
しかし、何も決まらず、何も変わらず、といった状態が続いていくと、かえって不満がつのったり、
諦めの境地に至り無気力になったりしかねません。
信頼関係も損なわれていきます。

この状況を長く続けるのはまずい。
早急に変えなければなりません。
新たに会議を始めても無駄、時間が余計にかかるだけと思われてしまいます。
そこで、メンバーの中からキーパーソンを見定めて指名し、ともに企画を練って会議に案を持っていくことにしました。
今は、そのキーパーソンと様々な取り組みを進めています
(一方で、キーパーソンの活躍がやっかまれるリスクもありますので、ほかのメンバーにも役割を持ってもらっています)。

その取り組みをとおして感じた事が二つあります。
一つは、「くすぶっている人を活かしたい」ということ。
今回、指名したキーパーソンは、期待していた以上に熱意を持って良い仕事をしてくれています。
その様子に、ずっとやりたかったんだろうなあ…と感じます。
私としては、その熱意に応えるのは結構大変ですが(笑)。
でも、きちんと応えると、相手のやる気が加速するのが見て取れて、本当に嬉しいものです。
もっと活躍させてあげたいなあ、ほかにも活躍したい人はいるんだろうなあ。
やりたいと少なからず思っているのに、できずにくすぶっている人がいる。
その人をきちんと見つけて活かせるようにしたい、そんな思いを強くしているところです。

そして、もう一つ。
「準備が大事」だと、改めて感じました。
当たり前ですが、準備が不十分では、得られる成果も不十分です
(そもそも、どのような成果を得たいのかも曖昧なこともあります)。
どのような目的で行うのか、どのような成果を得ようとするのかを明確にした上で、
どのように行うのが効果的かという仮説を立てて進めていくことが大切です。
ノープランで、行き当たりばったりで行ったのとは雲泥の差になります。

行動を変えていくきっかけにしやすい年越しの時期も、「準備が大事」と言えますね。
あと2週間ほどで迎える2024年。
どんな年になるのでしょうか。
どんな年にできるのでしょうか。
良い年にできるよう、2023年の振り返りと、2024年に向けた準備を、私も進めているところです。