本文へ移動

ブログ

ブログ

No1 「経営の神様」も言っていた「理念と利益を追求する意味」とは

2021-07-01
こんにちは。アオイパートナーズの齋藤です。
ホームページのリニューアルにあたり、あらためてブログを始めます。

弊社は「理念と利益の実現に挑戦し続ける経営者のパートナー」として、
中小企業経営者のお役に立てるような情報を発信してまいりますので、
ご愛読いただければ幸いです。

さて、今回は「理念と利益を追求する意味」についてお話ししたいと思います。

「企業の目的は利益ではない」とよく言われますね。
確かに、自社の利益をあげることを一番の目的にしている企業(そう見える企業)は、
社会的に批判されることは避けられないでしょう。

とはいえ、なぜ、利益の追求を目的にすることは批判されるのでしょうか?
本当に、企業活動として利益を追求することは批判すべき「悪」なのでしょうか?
皆さん、説明できますか?

言うまでもなく、利益 = 売上 - 費用 です。
利益を大きくするのは、①売上を増やすか、②費用を抑えるかのいずれかです。
あえて下世話な表現をすると、ぼったくりか、押し売りか、コストをケチるか、
ということになり、これが利益の追求が批判されやすい理由と言えるでしょう。

一方、経営の観点では、利益は企業活動の結果であり、社会の役に立っているかどうかを測る指標であり、
継続的に社会の役に立つための「条件」であります。
「条件」ですから、利益を目的化することは不適切、というより本来、利益は目的にはなりません。

利益を出せなければ企業活動を継続できず、会社はいずれ倒産することになります。
ですから、経営者は常に利益を意識しなければならないことは明白です。

では、どんな利益を意識すべきなのか?
言い換えると、ぼったくり、押し売り、コストをケチる以外で、どのように利益を上げられるのか、
という問いを立ててみましょう。

厳しい経営環境の中では、目先の短期的な売上・利益を追いかけることも当然あります。
でも、それに終始していては、当然ながら行き着く先は見えてしまいます。
経営者が意識すべき利益は「長期的に持続する利益」であり、企業がそれを目指していくことは、
社会に必要とされ続ける企業を目指すということと何ら変わりはありません。

企業の目的とすれば、利益をあげることではなく、社会的な役割を果たすことといえるでしょう。
では、自社が果たそうとする社会的な役割とは何なのか?
それを表現したものが企業理念です。
したがって、追求すべき利益は「長期的に持続する利益」であり、
それは理念とセットで追求していかなければ実現しないといえます。

「利益とは、顧客満足の総和である。我が社が十分に利益を上げていないとすれば、
それは十分に顧客満足を果たしていないせいだと思え」
これは「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助氏の言葉です。

つまり、望ましい利益とは、「社会的な役割を果たすことを目指し、
顧客が価値と価格に満足できる商品・サービスを、従業員や協力業者に過度な負担をかけることなく
高い生産性を実現して提供して得るもの」なのです。

自社が果たす顧客満足とは何か? 自社が社会に果たす役割は何か?
それらを含めた企業理念を社内・社外にしっかり伝え、
長期的に持続する利益を意識しながら理念の実現を目指していく、そのことに真摯に取り組む経営者を、
弊社はこれからも全力でサポートしてまいります。