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No.2 経営者が知っておくべき未来財務とは

2021-07-08
こんにちは。アオイパートナーズの齋藤です。
今回は、「経営者が知っておくべき未来財務とは」というテーマについてお話ししたいと思います。

■ 「財務」のことわかってますか?
経営者の中には、財務に苦手意識をもたれている方も少なくありません。
数字に弱いから、会計がわからないから、経理は任せてきたから、
といった理由で「財務はわからない」とおっしゃる方も多いようです。
もちろん、数字に強くて会計をわかっている方がいいに決まっていますが、
会計がわからないから財務もわからない、ということにはなりません。
そういうことを言うのは、経営者の逃げだと言わざるを得ません。

■ 「財務」と「会計」の違いとは?
そもそも、「財務」と「会計」(と「経理」)の違いが今一つ分からない…
明確に区別して使っていない…という方もおられるかもしれませんね。

会計とは何か? 財務とは何か?
まずは、会計と財務の違いを説明しましょう。

会計は、「過去のお金の流れに沿って収入と支出を記録し、
ルールに基づいて利益を計算すること」です。
財務は、「資金をどのように集めてどのように使っていくのかを考えて、
利益と資金を残して企業価値を高めていくこと」です。
一言でいうと、会計は過去目線、財務は未来目線、ということになります。

■ 経営者が押さえるべき「4つの財務視点」とは?
財務は、ビジョンや戦略と極めて近い関係にあります。
自社の「らしさ」を活かして目指す未来をどのように創っていくか、
という企業活動を成功させるためには、財務の力が欠かせません。
その意味で、財務は経営者の最も重要な仕事の一つであるといえます。

経営者は以下の4つの財務視点を押さえておくことが大事です。
・自社の利益を生み出す構造がどうなっているか
・必要な資金をどのように調達するか
・集めた資金を何に使っていくか
・返済原資をどのように確保するか
財務の重要性をわかっていない限り、未来の会社のカタチは創れません。

■ 「財務」を理解し、見通しと裏付けのある「未来の計画」を作りましょう!
「数字算出の確固たる見通しと、裏付けのない事業は必ず失敗する」
今話題の人物、「日本近代経済の父」、「日本の資本主義の父」とも呼ばれる渋沢栄一氏の言葉です。
「まずはやってみる」ということも時には必要かもしれませんが、
顧客に提供する価値と自社の強みやリソースの裏付けを持たず、
数値計画の見通しも立てずに始めるような事業は必ず行き詰まるということです。

未来財務計画を作ることは、想いや予測で数値計画を作ることとは違います。
経営者の皆さんには、強みやリソースを裏付けとした自社の価値を明確にして、
資金の集め方と使い方をよくよく考えて、未来財務計画を作っていただきたいと思います。