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No.82 第11回「マネ研」~人材育成の取り組み~

2023-02-16
カテゴリ:マネ研(組織マネジメント研究会)
こんにちは、アオイパートナーズの齋藤です。
先週、組織マネジメント研究会「マネ研」の第11回目の月次勉強会を実施しました。
今回のテーマは、「人材育成の取り組み」です。
人材育成は、組織の目的・目標を達成するうえで永遠のテーマであるとともに、具体的な取り組み方法は、経営者の考え方・業種・組織風土の違いなどによって千差万別ですね。
だからこそ、今回は他社の事例から自社に応用できる学びを得ることを目的として実施しました。

・どのような人材育成に取り組んでいるか?
・どのようなことを意識しているか?
・どのような課題を感じているか?
これらの視点で意見交換をしました。

主な意見として、以下のようなことが挙げられました。
・目標達成を要求することを通して育成している。
・会社目標と個人目標が連動していなかったため、業績につながらなかった。
・目標設定では高いレベルを求め過ぎず、適度なストレッチ目標を意識している。
・「コミュニケーション」の定義を共有して、非対面でも共通言語で話ができている。
・主体性を大切にしたいが、本人のレベルによって管理や指導も必要。
・女性が多い職場なので、ライフステージの変化に合わせた育成が必要。
・仕事柄、現場でのOJTが人材育成の基本。
・言うべきことを言うために、普段から「関係の質」を大切にしている。
・採用時が大切。意欲がない人は育成できない。
・やる気がある人には、資格取得や技術習得の費用支援をしている。
・業務の仕組み化ができているので、日々の仕事を通しての育成ができている。

企業が人材育成をする目的は、成果をあげてもらうこと。
逆に言えば、成果につながらない人材育成は、時間とお金のムダということです。

社員を外部研修に積極的に行かせている会社も多く見受けられますが、
多くの場合その効果はその場限りの一時的なもの。
研修で何を持ち帰ってくるのか、業務にどのように活かすのか、会社側も明確に伝えることなく、
行く側も「会社から言われたから行く」というやらされ感。
自社に戻れば、意識も行動も研修受講前と何ら変わりがない。
これでは、人材育成を外部研修に丸投げしているようなものであり、本当に時間とお金のムダだと思ってしまいます。

企業の人材育成は、成果をあげるために行うもの。
人としての成長を目的としたものではありません。
そう考えると、まずは仕事を通した人材育成が基本だと思います。
なぜなら、何を成果とするのかは自社で定義しているはずであり、その成果を生み出すプロセスも自社特有のものだからです。

私なりに人材育成の目的を3点挙げると、
①スキル・専門性の向上
②ビジネスマインドの醸成
③帰属意識の向上
であり、そのための会社側の課題としては、
①成果をあげるための「標準スキル」と「専門スキル」の明確化
②「顧客への価値提供」と「適正利益の確保」の意識づけと実践の働きかけ
③「方針・ルール」徹底の仕組み作りと「貢献意欲」を高める取り組み
となります。

人材育成は自社で行うもの。
外部機関に丸投げするのは筋違いです。
自社が目指す人材像を明確にして、自社に適した育成プログラムを作って、
主体的な貢献意欲を高める仕組みも整えて、継続的に取り組もうとする中小企業を弊社もご支援します。